丹下左膳 飛燕居合斬り (1966)

林不忘の原作を田坂啓と五社英雄が共同で脚色し、五社英雄が監督した異色剣豪もの。撮影は吉田貞次。

監督:五社英雄
出演:中村錦之助、木村功、淡路恵子、藤岡琢也、入江若葉、織本順吉、丹波哲郎、大友柳太郎

丹下左膳 飛燕居合斬り (1966)のストーリー

時は将軍吉宗の世。側近の怪人物愚楽老人(河津清三郎)が権謀術数の限りを尽していた。相馬藩士丹下左馬之介(中村錦之助)は命によって親友の隠密神島小十郎を斬ったが、自分も藩の隠密に教われ、相愛の萩乃(入江若葉)を残したまま行方を断った。ある日、日光東照宮改修の命が小藩の柳生藩に下った。柳生藩を潰そうとする愚楽の奸計だった。藩主対馬守(丹波哲郎)は家宝こけ猿の壷に隠されている黄金百万両で工事を行なおうとした。壷は対馬守の弟源三郎(木村功)に守られて国許から江戸に向ったが、愚楽は蒲生泰軒に命じて一行を襲わせた。壷の秘密を知った盗賊お藤(淡路恵子)と与吉(藤岡琢也)も乱闘に加わったが、壷は乞食ちょび安の手に渡った。そこに現われたのが隻眼隻手の丹下左膳、実は左馬之介の生れ変った姿だった。左膳は隠密を斬り壷をもって、お藤、与吉と共に消えた。愚楽が対馬守に、五日後の寛永寺大茶会に壷を持参するよう命じていたので、源三郎は左膳を探して歩いた。盗賊寺にいる左膳は愚楽におびき寄せられたと見せかけ、ニセの壷を百両で売った。萩乃が寺に現われると左膳は人違いだと追い帰してしまった。左膳はすっかり世をすねていたのだ。だが萩乃を愛している左膳をお藤は嫉妬して、壷をもって愚楽屋敷に走った。左膳は追いかけたが、与吉とお藤を人質にされ、危い所を源三郎に助けられた。左膳は源三郎のために一肌ぬぐ気になった。やがて五日後の大茶会の日、寛永寺に現われた左膳は、お藤と与吉に助けられながら愛刀濡れ燕で斬りまくった。そして五重塔の上から大音声で真相を暴露した。それを聞いた大岡越前守(大友柳太朗)は、左膳が江戸を去れば、盗賊お藤と与吉を許そうと呼びかけた。愚楽は失脚、柳生藩は安泰、萩乃は源三郎にひきとられ、泰軒を折った左膳は、今は心おきなく、さわやかな秋風にふかれながら、江戸を去っていくのだった。

関連記事

  1. 日本侠客伝 (1964)

  2. 沓掛時次郎 遊侠一匹 (1966)

  3. 冷飯とおさんとちゃん (1965)

  4. 御用金 (1969)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。